子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)のキャッチアップ接種期間延長について
令和4年度から平成9年4月2日から平成20年4月1日までの間に生まれた女子へのキャッチアップ接種の機会を確保し、令和6年度で終了する予定となっていましたが、令和7年3月末までに1回以上接種している方を対象に、令和7年度(R8年3月末)まで残りの接種回数を公費による接種が出来るよう延長になりました。※令和7年度は新たに定期接種の対象から外れる平成20年度生まれの女子も対象となります。
予防接種予診票を紛失された方・国頭村に転入された方で、希望される場合は下記までご連絡ください。
※国頭村に住所がある方が対象となります。転出した場合は転出先の市町村で予診票の発行依頼をしてください。※国頭村に住所があり、県外・離島で接種する場合は予防接種実施依頼書の申請が必要になりますので下記までご連絡ください。
(国頭村福祉課:0980-41-2765 国頭村保健センター0980-41-5767)
子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の効果とは
〇子宮頸がんの95%以上は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因です。子宮頸部に感染するHPVの感染経路は性的接触と考えられています。HPVはごくありふれたウイルス(200種類以上のタイプがある)で、性交渉のある女性のうち50~80%はHPVに感染していると推計されています。HPVワクチンに感染してから子宮頸がんに進行するまでの期間は、数年~数十年と考えられます。HPVに感染した女性の一部では、感染細胞が異常な形に変形して、前がん病変(異形成)を発症します。発がん性ヒトパピローマウイルスの中で、とくにHPV16型、HPV18型は前がん病変や子宮頸がんへ進行するスピードも速いと言われています。
〇HPVワクチンを接種することで、HPVの感染を予防できると言われています。(1次予防)
〇子宮頸がんの早期発見・早期治療のために、ワクチンを接種していても、していなくても、20歳になったら、2年に1回の子宮頸がん検診を受けてください。(2次予防)
※詳しい内容については、厚生労働省HPもご覧ください。
厚生労働省HP(HPVワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~)
キャッチアップ接種延長の対象者
平成9年4月2日~平成21年4月1日生まれの女子のうち、令和7年3月末までに1回以上接種している方
助成対象期間(無料):令和8年3月31日まで
※すでに3回接種が完了している、またはキャッチアップ機関(令和4年4月1日~令和7年3月31日)に1回も接種受けていない方は対象外です。
接種方法
<ワクチンの種類>
・2価(サーバリックス):子宮頸がんを起こしやすいタイプであるHPV16型と18型の感染を防ぎます。HPV16型と18型が、子宮頸がんの原因の50~70%を占めます。
〇標準的な接種方法:1か月あけて2回、初回1回目から6か月以上あけて1回接種。合計3回、同じ種類のワクチンを筋肉内注射。
〇標準的な方法が取れない場合:1か月以上の間隔をおいて2回行った後、1回目接種から5か月以上、かつ2回目の接種から2か月半以上の間隔をおいて1回(3回目接種)を行う。
・4価(ガーダシル):子宮頸がんを起こしやすいタイプであるHPV16型と18型の感染を防ぎます。HPV16型と18型が、子宮頸がんの原因の50~70%を占めます。また、尖圭コンジローマ(生殖器にできる良性のいぼ)の原因の90%を占めるヒトパピローマウイルスのうち、HPV6型・11型の感染を防ぎます。
〇標準的な接種方法:2か月あけて2回、初回1回目の接種から6か月以上あけて1回接種。合計3回、同じ種類のワクチンを筋肉内注射。
〇標準的な方法が取れない場合:1か月以上の間隔をおいて2回行った後、2回目接種から3か月以上の間隔をおいて1回(3回目接種)を行う。
・9価(シルガード9):子宮頸がんを起こしやすいタイプであるHPV16型と18型に加え、ほかの5種類のHPV感染を防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。
接種時の持ち物
母子健康手帳(接種履歴確認)、健康保険証、予診票
。
子宮頸がん予防ワクチンの副反応
〇主な副反応は発熱や局所反応(疼痛、発赤、腫脹)です。また、ワクチン接種後に注射による痛みや心因性の反応等による失神があらわれることがあります。失神による転倒を避けるため、接種後30分程度は体重を預けることのできる背もたれのあるソファ等に座るなどして様子を見るようにしてください。稀に報告される重い副反応としては、アナフィラキシー様症状(ショック症状、じんましん、呼吸困難)があります。また広い範囲の痛み、手足の動かしにくさ、不随意運動といった症状が報告されています。
相談窓口について
<HPVワクチンを含む予防接種等についての相談>
電話番号:0120ー469ー283 厚生労働省 感染症・予防接種相談窓口
受付時間:平日9時~17時(土日・祝日・年末年始除く)
<医療・救済等に関すること>
電話番号:098-866-2013 沖縄県保健医療部感染症予防班
<接種後に気になる症状があるとき>
まずは接種を受けた医師やかかりつけ医に相談してください。必要がある場合は、沖縄県の協力医療機関(琉球大学病院)の受診についても、相談・紹介してもらうことができます。
国頭村福祉課 (0980-41-2765)
保健センター(0980-41-5767)